DIYでインテリアの仕上げしたり棚を追加で設置しようとすると壁へのネジ取付はマスト作業ですよね。
ただし通常の構造の住宅の場合、何も考えずにネジを取り付けると簡単に抜けてしまいます。
本記事では住宅の壁にネジを取り付ける方法を3つご紹介します。
最適な取付方法を理解して思い通りのDIYライフを!
こんな方におすすめ
- DIYで壁にネジを取り付けて棚を設置したいかた
- これから家を新築するにあたりDIY取付の準備をしたい方
目次
壁にネジを打つ 基礎知識
壁の構造
一般的な木造住宅の場合、壁の中には間柱という柱が90㎝ピッチで並んでいます。
この間柱の間に石膏ボードという板材を渡して貼り付けることで壁の構造をつくりだしています。
石膏ボードの表面に壁紙を貼ることで見栄えを良くし、インテリアを演出しています。
石膏ボードとは?
石膏ボード(プラスターボード)とはその名の通り石膏でできたボードです。
石膏は材料費が安いので石膏ボードも安価に購入できる板材となります。
石膏ボードは安価な割に遮音性や断熱性が高く、また耐火性も高いため住宅の壁や天井の建築材料として多用されています。
石膏という材料はもろいので普通にネジを打っても簡単に崩れてしまいます。
可能であれば石膏ボードでない柱部分にネジを打つのが簡単に取り付けられる方法になります。
それでも柱のない部分にネジを打ちたいケースは良くあるもの。
このようなケースで石膏ボードのみの場所にネジを打つためには力が集中しないような工夫が必要となります。
壁にネジを打つ 方法
下地を入れて直接ネジを取り付ける
建築前の設計段階から対応する方法です。
のちにDIYでネジ取付を考えいる壁については設計段階で下地板を入れてもらいます。
石膏ボードでなく木材(コンパネ)を貼っておくことで直接ネジを打てる状態にしておきます。
写真右下がテレビをとりつける壁なので下地板アリ。
下地板が入っている場所にはどこでもネジうちができるのであらかじめDIYが決まっているならベストな方法です。
我が家ではテレビの横にイケアの棚をDIY取付しています。
間柱を探し直接ネジを取り付ける
一般的な木造建築であれば約90㎝ごとに間柱が立っています。
この間柱を探して間柱のある範囲にのみネジを打つ方法です。
これは建築段階で特殊な準備は不要ですがネジを打てる場所が限られるのがデメリットです。
とは言え、建築後にどうしてもネジを打ちたくて、かつ柱の場所で目的を果たすのであれば有効な方法です。
手順としては壁の中の見えない間柱を下地センサーというアイテムを使用して探し出します。
間柱の場所がわかったらあとは直接コーススレッド等のネジを取り付けます。
石膏ボードアンカーを使用してネジを取り付ける
上述した間柱以外の場所にネジを取り付けたい場合は石膏ボードアンカーを使用します。
石膏ボードアンカーとは形状や構造の工夫で石膏ボードに対して保持力をもたせる器具です。
径を太くすることで力の集中を防いだり、ボードを挟み込む構造にすることで力の集中を防ぐものです。
多くのアンカーは下穴をあけてその穴に差し込んで使用します。
アンカーの種類をご紹介していきます。
壁にネジを打つ アンカーの種類
メジャーなアンカーをご紹介します。
カベロック
お手軽に打てるアンカーといえば壁ロック。
下穴不要で樹脂製のカベロックを直接壁に取り付けます。
電動ドライバや手動のドライバで右回転で回してねじ込んでいきます。
取り付けたカベロックの中心にネジを取り付けることができるようになります。
太いネジで石膏ボードとの接触面積をふやすことで力を集中させないという仕組み。
よって耐荷重はそれほど高くありません。
種類によりますが耐荷重は1本あたり3kg~5kg程度と考えてください。
トグラーアンカー
トグラーアンカー(トグルアンカー)はその名の通りトグル(止め釘)が開くことで固定する器具です。
開いたトグル形状と頭の部分で石膏ボードを挟み込むことで保持力を持ちます。
トグラーアンカーを取り付けるには下穴が必要です。
ドリルでφ8の下穴をあけてそこにトグラーを差し込みます。
付属のピンをトグラー中央の穴に差し込むとトグルが開いて固定されます。
トグルを抜いたらネジを打つことができます。
石膏ボードを挟み込むのでカベロックより高い耐荷重を発揮します。
メジャーな種類で1個当たり50kg程度なのでDIYで取り付けるようなたいていの棚は大丈夫ですね。
ボードアンカー(ネジ付き中空壁アンカー)
ボードアンカー(ネジ付き中空壁アンカー)と呼ばれるアンカーも石膏ボードを挟み込むタイプです。
トグラーと異なるのはもともとアンカー中心にネジが付いていてこのネジをドライバーで回転させることで先端が開きます。
ジャッキのような形状の脚と頭で挟み込むことで石膏ボードに固定されます。
抵抗を感じるまでじめたら脚が展開しきったことになるので中心のネジを左回転で抜き取ります。
このネジを使ってモノを締め付けて固定することができます。
樹脂製のものや金属製のものがあります。
まとめ
今回はDIYで壁にネジを打つ方法を説明しました。
ポイント
- 設計段階なら下地材を設置してもらう
- 建築後なら間柱を探すかアンカーを使用する
- アンカーでお手軽なのはカベロック。耐荷重が必要ならトグラーがおススメ。
DIYをやっていると壁にネジを打ちたいケースはたくさんありますよね。
方法と特徴を理解して適切なDIY取付方法をマスターしましょう!
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